実習でつかえる看護理論家たち

指導者から理論は?って言われたけどそんなのよく分からないし…
患者さんと接するために一つ一つの理論が必要なの?

担当患者さんの役に立ちたいっていう想いがあるだけじゃ駄目なの?
でも看護理論ってたくさんあって何が言いたいのかよく分からないし…

ということを僕も実習中考えていました。
難しく考え、深夜に理論をはじめから読み、分からなくて悩んでしまい、時間をかけ寝不足な看護実習生も多いのではないでしょうか。

身も蓋もないですが、実際の業務では学生時代に聞いた理論家は出てきませんし、役に立つことはありません。※個人の感想です。
一部看護研究が自分にハマって研究作成に熱心な人がいて、その方々は理論が好きです(40~60代に多い印象です。また認定看護師、専門看護師、主任や師長への昇格要件のために看護研究しなければいけないところもあります)

そもそも看護理論って何かというと、看護実践を支持するための知識体系を表現したものだとされています。うん、難しいですね。要するに

看護は専門職であり、発展させ続けるためには理論について考えなきゃだめだよね
って感じです。だから時間のある学生時代に触れさせるんじゃないかと推測してます。

というか、看護理論の約9割はこの30年間で作られています。
そう知るとすごく歴史が浅いんだなって思いますよね。

とはいえ、今後も新たな理論家も出てきて看護がもっと展開していくと思います。
そういうのは頭の良い方々にお任せして、学生時代は適当にこじつけでも良いので試しに理論に当てはめてみてください。
それで違えば指導者なり担当講師なりがアドバイスしてくれるはずです。(きっと)

簡単に考えて、実習期間中は睡眠時間にあててください。
あなたの健康は看護理論より大事です。

※上から簡単で使いやすい理論になっています

理論家思想どういう時に
使えるか
ナイチンゲール(1860)
看護覚え書
患者の入院環境を整え、適切に管理し、患者の生命力の消耗を最低限にするよう整える。自然治癒力を最大限にする。環境整備
看護か看護でないかの判定
ヘンダーソン(1955)
看護の基本
すべての人に当てはまる基本的ニードを14分類にした。その要素に基づいて、できるだけ早く自立できるようにしむけるやり方で援助する。
(マズローも似ているがあっちは心理学理論である)
患者自身を知ろうとする時期
ニード不足の時
オレム(1971)
セルフケア理論
健康に関連するセルフケア不足(自分で自分のことができない状態)に対し、それを補完する。またセルフケア能力の維持もしくは増大を図ったりするのに必要な条件を患者に提供する。高齢または一時的な疾患によるADL低下
ペプロウ
(1952)
人間関係論
ヘンダーソン+α(?)ヘンダーソンがニードを満たすために援助をしよう!と言ってるのを尻目にペプロウは患者自身が足りないニードを解決する主体として置き、看護師は傍に立って一緒に探ろうとする。両者の人間相互作用で効果up
疾患中心の看護 ⇒ 人間中心の看護
ニード不足患者との関わり
人対人の関わり
あと知りたい理論があれば教えてください

つらい実習期間の参考になれれば幸いです。